
「自然エネルギーを活用し、地球環境や人への負荷を極力抑え、建物の長寿命化によって、環境をできるだけ維持し続けることを考えて計画された建築」を言います。
光・風・土・水を考慮し、人と地球環境が共存するサステナブル建築
光の利用:落葉樹を南に配すれば、夏は太陽の日差しを遮り、冬は室内に取り込むことができます。夏の日射は屋根に50℃以上の熱を与え続けるため、その熱を利用した太陽光発電や太陽熱温水器により、消費エネルギーを抑えます。
風の利用:南側の池・植栽などのビオトープは、夏は涼風を建物に送り、暑さを和らげます。北側の常緑樹は冬の寒い北風を防ぎます。
雨水利用:雨水は雨樋から雨水タンクに貯留し、車の洗車、植栽の水やり、家庭菜園、夏場の打ち水などに再利用します。また、地表に落ちた雨水は地面に浸透し、ろ過され、池や川、地下に循環します。
地熱利用:地下5〜8mは、一年を通じて温度が16〜18℃と一定です。夏は地中の冷気を、冬は地中熱を耐圧盤下の砕石に蓄えて利用することができます。
住宅を一軒建てるには、大量の資源と多くのエネルギーを消費します。また、生活する間にも、冷暖房や給湯・照明などによって二酸化炭素(CO2)が発生し、多くのエネルギーを消費します。こういったエネルギー消費を抑え、住宅を長持ちさせることで、少しでも環境に対する負荷を減らそうという考え方が、重要視されるようになってきました。
続きを読む建築物のほか、建築用工具や資材開発などにも応用されるようになってきました。環境を維持するためには、建築物の耐久性だけでなく、省資源・リサイクル・省エネルギーなど、多方面からのアプローチも必要になります。そして、建築物を長期間維持するためのメンテナンスについても様々な工夫が必要となってきています。
※サステナビリティ(Sustainability)とは、持続性、もしくは持続可能性という意味です。1987年、国連の環境と開発に関する世界委員会「WCED」のブルトラン委員長がまとめた報告書、我ら共有の未来(Our Common Future)において持続可能な開発(Sustainability Development)というコンセプトが提唱されました。
地球温暖化が予想以上のスピードで進み「京都議定書」で定めたわが国の温室効果ガスの削減目標が危ぶまれています。日本の削減目標実現の為の「チャレンジ25キャンペーン」が広がっていますが、2009年度の家庭からのCO2排出量は、1990年に比べ26.9%も増加し、家庭部門のCO2排出量の削減が、一層求められています。建物の建設から解体までのCO2排出量のうち約70%が居住時、約30%が生産・建設・廃棄時のものです。「兼六の家」では、人と環境のために快適な地球温暖化防止住宅を提案していきます。
※2009年度(平成21年度)の温室効果ガス排出量について
住宅のLCA(ライフサイクルにおける環境負荷分析)では、標準的な家庭では30年間のCO2の排出量は、居住時が70%を占めることがわかりました。「兼六の家」では、住宅性能を高めることで冷暖房効率を高めて、エネルギー消費の削減と快適な住環境の提案を実現し、お客様と共に省エネルギーと環境負荷の低減に取り組んでいきます。
「環境共生」事業活動で排出するCO2の削減を推進し、お客様のライフスタイルや社会のニーズに合った環境配慮型住宅をご提供して、国産材を積極的に活用していきます。国産の杉・檜の無垢材・欧州赤松集成材(森林認証材)等を住宅部材として積極的に活用し、国産材及び森林認証材の有効活用に取り組んでいきます。主要構造材における森林認証材及び国産材の使用比率を50%以上に高めていきます。国産材を積極的に利用することにより、国内の山林に管理の手が入り、木々が活性化してCO2吸収の促進につながります。
建設リサイクル法の基本方針により、解体工事から発生する木くずのリサイクル率を高めていきます。生ゴミ処理機デスポーザの推進を進めることにより環境汚染、地球温暖化の防止を促します。
森林認証とは、加工・流通過程における適切な管理基準に基づき、第三者機関が審査し、証明する制度です。外材・国産材の構造材においては、森林認証材を主体に活用していきます。
森林認証材を使用することにより森林の違法伐採を防ぐことになるのです。
昭和30年以降、増大する木材需要に応えるため大規模な植林を進めた結果、人工林が全森林の約40%を占めるようになりました。しかしながら、これらの人工林が木材として利用できる樹齢になっているにもかかわらず、輸入材の安定供給力や価格競争力のために国内林業が不振に陥りました。
そのため、間伐(※)などの手入れがなされない森林が増えてきています。適切に間伐が行われないと、生い茂った木々の枝葉が光を遮り、森林の中に十分な光が入りません。こうなると、木が細くなる、病害虫に弱くなる、根が細り土や水を保持する力が小さくなるなど、山全体だけでなく、周辺環境まで悪化させます。
森林には、雨水を溜め込んだり、土壌の流出や土砂の崩壊を防いだり、多様な生物を養ったりという、「公益的機能」と呼ばれる大切な働きがあります。間伐などによって活力のある森林を造成し、伐り出した木材を住宅などに利用する、そして、また植林し育成する、といった木材利用と森林整備を繰り返し行うことで、森林の経済的価値を高め、公益的機能を持続させることに繋がります。
(※)間伐:成長の過程で、徐々に混みあった森林から、主な木の生育を助けたり、採光を良くするために、適当な間隔で木を伐採すること。造成された森林から産出される国産材を積極的に活用することにより、国内林業の経済的再生と山・森・林に関わる地域社会の活性化をもたらし、森林整備も進んでいきます。同時に、木々が活性化して地球温暖化の原因となっているCO2の吸収も促進されます。