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奥に見えるのが薪ストーブ。これだけで冬を凌ぐには十分だという。
新居が完成したのは、2005年の春。それからすべての季節を過ごしてみて奥様が感じているのは、「ストレスがまったくない」ことだという。奥様も家で過ごすことが多く、1日中、お2人で家の中にいることもしばしばだが、居心地の悪さや気詰まり感を感じることは一切ない。
設計やデザイン的にアメニティが高く、夏も冬もとても過ごしやすいのが、その「ストレスのなさ」の要因だ。「うちにはエアコンがひとつもないんです」とご主人に言われてみて初めてクーラーがついていなかったことに気づくほどに、夏は涼しい。一方冬は、外に煙突が伸びる薪ストーブひとつだけで十分に凌ぐことができる。
カビや錆びなど、海辺ならではの悩みもないことはないが、「それを除けばほぼ満点に近い家」とお2人は言う。
ご主人が「あるとないでは大違い」と話す屋上。ここから海と山が一望できる。夏には花火大会を見物することもできるとか。
この理想的といっていい住まいが完成するまでには、施主であるご夫妻と兼六側との細かな話し合いがあった。ご夫妻はコストやニーズやイメージを作り手側に明確に伝え、作り手はそれにひとつひとつ応じながら、図面を書き、材料を手配し、作業に当たった。
「キッチンのショールームを案内していただくなど、ご担当者にはとてもきめ細やかな対応をしていただきました。家のほとんどをひとりの職人さんに手がけていただいたのもよかったと思います。家づくりはやはり“人”なんだなと、あらためて思いました」。ご主人はそう振り返る。
施主とメーカーがしっかりとしたコミュニケーションをとることで、後々のトラブルを未然に防ぐことができるし、新しいアイデアが浮かぶこともある。例えば、屋上をつけるという案も、話し合いの中で自然に生まれてきたものだった。「予算的に難しいと思ってあきらめていたのですが、話し合いの過程で取り付け可能ということがわかりました。今になってみれば、屋上があるのとないのでは、まったく違いますね」(ご主人)。
この家を建てるまでは、ずっとマンション住まいでも構わないと考えていたお2人。今は、「家一軒を持つというのは、とても楽しいこと」と心から感じているという。
あえてお金をかけたのが、このオーダーキッチン。
料理が好きというご夫妻ならではのこだわりだ。
ダイニングは、このユニットを入れることを前提にして設計した。
引き戸タイプの玄関。車庫を含めたこの1階部分のみが鉄筋コンクリート。ほかの部分は木造になっている。
1階の畳部屋。
客室兼奥様のリラクゼーションルームとして使われている。
ここから庭を眺めることもできる。
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